ゲームの種類

ポットリミットオマハとは

Pocket

ポットリミットオマハはノーリミットホールデムの次に人気があるゲームです。

ノーリミットホールデムとの大きな違いは次の2つです。

1、ノーリミットホールデムでは、プリフロップで配られるカードが2枚であるのに対して、ポットリミットオマハではプリフロップに4枚配られます。

2、ノーリミットホールデムでは自分の手持ちのカード2枚とコミュニティカード(全てのプレーヤーが使うことができるテーブル上に置かれたカード)から自由に5枚選べます。つまり自分の手持ちのカードを1枚のみ使ったりすることがでます。

それに対して、ポットリミットオマハでは、手持ちのカード4枚のうち、必ず2枚を使います。そしてコミュニティカードから必ず3枚を使い、合わせて5枚で役を作ります。

 

プリフロップ

ノーリミットホールデムではプリフロップで2枚のカードが配られるため、その組み合わせの数は、52×51÷2=1,326通りです。これに対して、オマハでは4枚のカードが配られるため、その組み合わせの数が爆発的に増加し、全部で270,725通りあります。

そのため、スターティングハンド表(プリフロップでどんなハンドをプレイしたらいいかの表)は作ることができず、非常に複雑なゲームになります。

ノーリミットホールデムで最も良いスターティングハンドはAAですが、ポットリミットオマハでのベストスターティングハンドは AAKKAAJT のダブルスーテッド(♥♥♠♠のように同じスーツが2組ある)です。

最悪のカードはフォーカード(例えばQQQQ)です。またKKK7のようなスリーカードもほとんどプレーできません。4枚のカードのうち2枚しか使えないため、Kが3枚あっても1枚のKは全く役に立たず、4枚ではなく3枚でプレーしているのと同じことになるからです。

ノーリミットホールデムでのAAがランダムハンドに対して、85.2%勝つ見込みがあるのに対して、ポットリミットオマハのAA××はランダムハンドに対して、65.5%しか勝つ見込みがありません。

これはポットリミットオマハではプリフロップでエクイティ(最終的な勝つ見込みに基づいたポットの取り分)に大きな差がなく、コミュニティカードによってフロップ以降大きくエクイティが変化し、フロップ以降の戦略がより重要になってくることを意味します。

 

 

 

AQ64のシングルスーテッド(ここではA♥Q♥とスーツが一つある)はあまり良いハンドではありませんが、ボタンという絶好のポジションにいるのとAスーテッドがあるので、ポットサイズのレイズをします。

ポットサイズの計算方法はまず自分がコールしたと考えます。すると、ここではS0.02コールしたと考えます。するとポットには$0.07あります。このポットサイズの$0.07と自分がコールしたと考えた$0.02の合計額 $0.09 がポットサイズベットです。これ以上のベットはノーリミットと違いできません。

 

フロップ

 

コミュニティカードAQ8と自分のカードのAQでトップツーペアAAQQ8ができました。

相手がAA、QQ、88を持っていたら負けていますが、自分がAとQのブロッカー(自分がAを持っていることによって残り47枚のカードのうち、1枚しかAは残っていない。そのため相手がAAを持っている確率が低くなる)を持っていますし、フラッシュドロー(もう1枚スペード♠が来るとフラッシュが完成します)をリバーまでに引かれると負けてしまいますので、ポットサイズのベットをします。

 

ターン

 

ターンにブランク(お互いのカードにあまり影響しないカード)が落ちました。状況はフロップと変わっておらず、相手はフラッシュドローを持っている可能性が強く、タダでドローを引かせたくないので、ポットサイズベットをします。

 

リバー

リバーでは、自分のカード2枚64とコミュニティカード3枚875の5枚で87654のストレートができました。相手が69を持っていたら98765のストレートで負けてしまいますが、その可能性は非常に少ないと思われるのでオールイン(すべてのお金をポットに入れること)します。